パニック障害

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はじめに

過去の記事で度々自分の病気のことについて触れているが、詳細について何も記したことがなかったので書いてみることにした。

2024年4月2日午前0:45分現在、病院で終診して以来初めて症状が再発しまい、その後落ち着いてからいきなりブログを書こうと思い立った。

まず答えからいうと、その病気というのは「パニック障害」。

なぜ過去の記事で濁していたかというと、正直精神的な病気って理解されにくいと思うし、自分自身もあまり人に言うべきことじゃないと思っていたから。

でもこのブログは自分のありのままを記すと決めているし、人生の日記みたいにしたくてやっているので、せっかくだから本当のことを書いてみようと。

少し勇気のいることだったが…

パニック障害とは

パニック障害とはかなり簡単にいうと、パニック状態に陥ることを発作として繰り返してしまう病気のこと。

パニック状態自体はほとんどの人が人生の中で一度は経験するといわれているが、稀にその後もパニック状態になるのを繰り返してしまう人がいて、それがいわゆるパニック障害ということらしい。

パニック障害になった人たちは最初にパニック状態を起こした何か、つまり”きっかけ”があるということだ。

パニック発作の症状や頻度は人それぞれで、僕の場合だと症状は動悸・過呼吸・このまま死んでしまうのでないかという恐怖感が主で、頻度は昨年のひどい時だと1日に何回も(おそらく10回以上)繰り返すことが毎日欠かさず起こっていた。

あまりの恐怖感に家族に救急車を呼んでもらったことも2回あった。

大げさでもなんでもなく毎日生きていくのがやっとで、仕事どころではないという感じだった。

僕には同居している家族がいてかなり協力的にしてくれたから何とかなったけど、独りだと生きていけなかったのではないかとさえ思う。

病院

僕は症状がひどくなっても当初は病院に行けなかった。

理由は、パニック障害は精神の病気なんだから気持ち次第で、気合いで治せると本気で思っていたから。

あと、病院に行ったところで気持ちとか性格の問題なんだから、恐怖感とかを自力で克服しない限りは一生治らないとも思っていたから。

よく見かける精神科に行くことに抵抗があるというのは、理解はできるが僕の性格上全くなかった。

それでもこれ以上家族や医療従事者(救急車を呼んでいるため)に迷惑をかけるわけにはいかないと思い、そこでやっと初めて精神科の病院に行った。

その頃にはパニック障害だということは一目瞭然だったから、診断を受けるというよりも薬を処方してもらった意味合いのほうが強かった。

最初は発作が起こった時に落ち着かせるための不定期に服用する頓服薬(抗不安薬)をもらったが、一日に何度も発作が起こる自分には根本的な治療が必要だと思い、その後すぐに発作自体を起こらないようにするための毎日服用する薬(抗うつ薬)に切り替えた。

幸いにも薬がかなり自分に合っていたようで、服用し始めて4日後には全く発作がなくなったわけではないが以前ほど重症化することはぴたりとなくなった。

精神的な病は自力で治せるなんてとんだ勘違いだったし、もっと早く病院に行くべきだったと強く思った。

精神病は気の持ちようなんかではない、れっきとした病気なんだと。

過去の不整脈とパニック障害

いきなりタイトルに違う病気の名前が出てきて、今度はなんだと思うかもしれないが…

今から約7年前の2017年に「発作性上室性頻脈」という不整脈の一種なのだが、その症状で救急車で運ばれて後日心臓の手術を受けることに。

実は小さい時から心臓がやたらドキドキして脈が速くなるといういわゆる動悸の症状の自覚はあって、小学生くらいの頃一度親に連れてもらって病院で検査してもらったが、特に異常はなくスポーツ心臓じゃないか?くらいで終わったような記憶がある。

それからも定期的に動悸はあったが、5~10分もすれば自然に収まっていたし病院でも異常なしと言われたので、特に気にせず過ごしていた。

月日は流れて17歳のとある日、出先で動悸が起こりまたいつものやつかと思って普通にしていた。

ところが、いつもなら10分もすれば収まるのに20分経っても30分経っても動悸が収まらない、それどころかどんどんどんどん激しくなってきた。

さすがにこれはおかしいなと思い始めると、徐々に焦ってきてついには頭から指先まで全身が痺れて動けなくなってしまった。

一緒にいた人が救急車を呼んでくれて、そのまま病院で応急処置をしてもらってその日はなんとか事なきを得た。

これが、「発作性上室性頻脈」を発症してからのその日の一連の出来事。

そして後日、心臓の手術をしてもらい成功して無事に退院もできた。

しかし、手術を終えてしばらくしてから再び動悸が起こるようになった。

その後病院で何度検査をしても、手術は成功しているし異常も何もないとのことだったので、また前みたく気にせずに生活することにした。

手術を受ける前に、その手術をして100%治る人もいればまあまあな割合で再発すると説明を受けていたので、また再発してしまったのだろうと自分では考えていた。

そして昨年の2023年。

突如激しい動悸に襲われるようになり、またあの時と同じことになってしまったかと最初は思ったのだが…

でも以前の不整脈の時とは明らかに違っていた、動悸というより不安感や恐怖感が圧倒的に強かったから。

ここで初めて自分が「パニック障害」になっているということに気が付いた。

それと同時に、手術の後も動悸を繰り返していたのは不整脈が再発していたのではなく、あれらは全てパニック障害の症状だったんだと。

つまりややこしい話なのだが、2017年の手術前までの動悸は「不整脈」、手術後の動悸は「パニック障害」だったということ。

後々考えてみると、こんなこともあり得るんだなと少し驚いている。

なぜパニック障害になったのか

病院に通ってから症状は改善したものの、パニック障害になったこれといった原因は分からず、自分でもなぜこうなってしまったのかとモヤモヤしていた。

前述したように、パニック障害になるには何か”きっかけ”があるはずだ。

時系列的に自然に考えると心臓の手術がきっかけである可能性が高いが、当時は10代と若くて怖いもの知らずだったため手術に何の恐怖も感じておらず、自分的にはそれがきっかけだということにあまり納得できていなかった。

でも、もしかしたら自分の気づかない部分で手術が何らかのトラウマみたいになっていて、それがパニック障害になった原因なんだとずっと思い込んでいた。

でもある時突如として、自分の中で原因がハッキリとした瞬間があった。

たまたま不整脈で救急車で運ばれた時のことを頭の中で思い返していたら、ふと衝撃が走った。

あの時、いつもならすぐ収まるはずの動悸がどれだけ経っても収まらないことに、僕はかなり焦っていた……

そうか、それこそが最初のパニック状態であり、パニック障害になった”きっかけ”だったのだ。

つまり、あの救急車で運ばれた日に僕は不整脈の症状と同時に、パニック状態に陥ってしまっていたんだと。

僕は不整脈を発症したのと同時に、パニック障害になってしまっていたということだ。

しかも面白いことに、この真実に気が付いた時はパニック障害の発作中だった。

多分、今の自分の状態とあの時の感覚がマッチして気が付いたんだと思う。

これに気が付いた時に、バラバラだったパズルの最後のピースがそろって一気に完成したかのような感覚があった。

まず小さい頃からの動悸は不整脈の症状であり、2017年に重症化して救急搬送。

この時に、いつもと違う不整脈の症状でパニック状態に陥ってしまい、自分では気付いてないがパニック障害になっている。

その後手術が無事成功して不整脈は完治。

手術後も動悸があったため自分では不整脈が再発したんだと思っていたが、これらは全てパニック障害によるもの。

その後もパニック障害だと気付かないまま、約6年の年月をかけて徐々に病気が進行していき、2023年重症化。

そこで初めて自分がパニック障害であるということに気が付く。

整理すると真相はこうだったんだと、自分でも驚くくらい腑に落ちた。

おわりに

自分のパニック障害のことについて、振り返って長々と書いてみた。

もし今現在、パニック障害や精神病で悩んでいる人が読んでくれていたら、共感してもらえたり何か少しでも症状改善への力になれていたら僕は嬉しい。

パニック障害や精神病と縁がない人も、これを読んでもらえて少しでも理解してもらえたら僕は嬉しい。

もしパニック障害になったら、病院に行って薬飲んで改善されて終わりでも良いけど、その原因について考えてみることも新しい発見があって良いのではないかと思う。

それがもしかしたら症状改善の手助けになるかもしれないし。

結果論でいえば、原因が何であれ起こったことに対処して解決できればそれでいいんだけど。

何か出来事が起こった時に、それに対処して解決して終わりでも良し。

でもなぜこんなことが起こったのか、なぜこうなってしまったのかを考えることも大事なのではないかなと、個人的には思う。

特に起こった出来事が良くないことならなおさら。

冒頭でも述べた通り、つい先ほど久々にパニック障害の発作が再発してしまったが、今回は上手く対処していけそうな気がする。

僕は、「人生で起こる全てのことに意味がある」という考え方が大好きだ。

僕はパニック障害から、人生において大切な何かを学んだ気がする。

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